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症例供覧

パノラマで見えなかったエンド・ペリオ


京都府ご開業
平野裕之先生のご厚意による
図1:7番遠心に骨吸収像はあるか?

Q: 右上7番の2次カリエスによるクラウンの再製。根管充填が不十分なため通常の根管処置を行う予定でした。プロービングを行うと遠心のポケットが10mm以上。左のパノラマでは7番の遠心部に骨吸収像があるようには思えないのですが・・・。

 

A:恥ずかしながらパノラマを見直しても十河にも何も見えてきません。しかし、歯科用CTの画像を見ると、根尖から遠心にかけて大きな透過像が一目でわかります。

 

 

 

 

 

 

解説

 CT画像では大きな病変を一目で認識でき、その有効性を実感できます。平野先生にお聞きすると、このように病変を認識した上で処置をすると「治療状態をイメージしやすい。」とのことでした。また、患者さんにCT画像を見せながら「とりあえず根や歯茎の治療の後に被せていきますが、もし何か症状が出た場合には・・・」とお話しすると「もちろん痛みが出たときには抜いてください。」といった返答があり「パノラマにはない説得力を感じるとおっしゃっていました。

 

 
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